2016・安全対策 | |
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2016安全講習会・内容は:基本的に変わりません 上記の図はFIS(国際スキー連盟)が打ち出した10のルールです。PDFはこちらから また、最近救急の指針が発表されました。それは要救助者を発見した場合に呼吸、心拍の確認ができない場合はまず心臓マッサージ:胸骨圧迫を行うということです。 心配停止から30分経過時の生存率は何もしない場合0%です。15分で50%、毎分100回を目安にまずは心マを施しましょう。 | |
2008安全講習会・内容は:基本的に2014年も変わりません @ トレーニングに関する一考察 A ケガと止血について B 傷害報告集計結果 @ トレーニングに関する一考察 について 良くご存知の赤い筋肉(遅筋センイ)、白い筋肉(速筋センイ)。赤筋は持久力、白筋は瞬発力。なぜ赤い筋肉であるかは単純に毛細血管が多いから。ではそれがなぜ持久力に結びつくか―それは運動に必要な酸素を血液が十分運べるから。 では白い筋肉=力を発揮するのに必要な筋肉―これは第二次成長期に作られる。 運動パフォーマンスは、効率よく外部に大きな力を表現することです。力が入っていると動作スピードは上がらない→動作が下手→パフォーマンスは向上しない、という図式が成り立ちます。 スポーツの動作は筋肉の収縮だけでなく、腱(ゴム、バネ)の収縮が大きな影響があると言われてくるようになりました。そのトレーニング法をプライオメトリック・トレーニング(反動動作)として行うと、たとえば、ジャンプ力。 近年のカービングスキーにおいては、アイソメトリック(常に緊張状態)の力が外足内側にかかりっぱなしとなり(ニュートラルの位置がない)、膝関節の故障、さらには腰の故障へとつながります。 ◆緊張とリラックスをリズム良く取ることによってより効果的な経済的な(バテない)パフォーマンスの実現が可能です。 ◆さらには、膝関節の向きは常に足の向いている方向と同一でなければ、故障の元になり、運動の始動は体の中心=丹田から。 抽象的ですが、頭の隅に入れてみてください。 A
ケガと止血 について では、起こってしまった事故に対しては、速やかに対応しなければなりません。 いずれも出血を伴い、それが内出血であったり(傷)、見える出血(創)であったりします。 人体の血液量は、体重×70〜80ml/1kg で計算できます。簡単には体重の70〜80%(ml=cc)です。心臓の拍動一回につき約70mlの血液が輩出されます。全血液量の1/3の出血で危険とされることから、仮に頚動脈が切れたら何秒で危険かということは、各自計算してみてください。 ほとんどの方が約20秒となると思います。ではスキーをしてて、頚動脈を切ったら(ウェア等で防御されていないので意外と発生しやすい)、20秒で対応しなければ、手遅れになります。これは可能でしょうか?まず不可能でしょう。 では他の部位で出血したら、これは対処方法があります。直接圧迫止血、関節圧迫止血、止血帯の使用(30分以内、開始時間を明確にする必要がある)。 直接圧迫止血とは、傷口の上をガーゼ、ハンカチで直接強く押さえて止血する方法です。傷の危険性・細菌感染から事故者も救助者も共に守るため、ゴム手袋の使用が叫ばれていますが、ゲレンデで素手にゴム手袋をはめるということは至難の技と聞きます。では替わるものはといえば、ビニール袋。 ◆今シーズンはポッケに、ガーゼと三角巾とビニール袋を入れておきましょう。クラブの仲間を守るために! 間接圧迫止血は体の脈を取れるところはほとんどの部位で、心臓以遠の圧迫止血を行えます。 B
傷害報告集計結果 について 受傷原因 では傷害は何処で多く発生しているかといいますと、以外にも中斜面ですいているところとなっており、これはカービングの練習がしやすいことにつながっていると思われます。またこのときの状況はといいますと、圧雪でスムースな斜面となっており、やはりカービングに適した斜面です。しかし、その反面、カービングにとってひねり運動がしずらい状況=ラフで解けかけた雪面も多く発生しています。 年齢的には、31〜60歳までが実に71%を占めており、その理由としては体力的な衰えもありますが、自己意識とのギャップも捨てがたいところです。 傷を負うまでの日数は0〜15日までがほとんどで、特に0〜3日が23%、4〜6日が26%となっており、シーズンインは慎重にすべることが要求されると思われます。 傷害の内訳は、捻挫が26%、靱帯損傷が6%、脱臼が5%と靱帯にかかわるケガ、部位で言うとヒザが37%と相変わらずの数字です。他に骨折が24%、打撲が26%となっており、打撲に関しては増加の傾向にあります。骨折の年齢別、性別では、31〜40歳、男性が多くを占め、先ほどの運動能力、体力の自己意識とのギャップ、さらには滑走スピードの速さが考えられます。 最後に、ビンディングについてですが、開放値の調整を自分で行うのは、自己責任でよいのですが、PL法的には販売店の設定した数値を動かした時点で、保障の対象から外れるということです。さらには指導者がレッスンで受講者の開放値を動かした場合、それによるケガは指導者に責任が発生します。開放値は動かさないほうが賢明です。また、これにともなう保険ですが、傷害保険となりますが、最近では対人のみならず、自己傷害、対物とセットでの加入が増えています。 ◆安全と束縛、安全を考えると何もできなくなってしますが、要は事故を起こさなければ良いのであって(事故をもらうのも含めて)、楽しいスキーを行う最大の注意は、時々刻々と変化する状況をいかにすばやく、的確に判断するかによります。小さな安全への配慮の積み重ねが大きな安全につながると思います。 |